12月1日以降の発券を止めると宣言し、2億円の保証金を要求して、
アクセスインターナショナルを破綻へ導いた
ANA/全日空の狙いは一体何だったのでしょうか。
彼らは実に用意周到に今回の計画を進めています。
アクセスインターナショナルが、売上高は上がっていたのに
収益面の問題で結果的に赤字体質に陥ったのは、
「手数料の大幅減少」が大きな原因の1つと言えます。
この手数料は大きく
1.「個札(こさつ)」と呼ばれる正規運賃(旅割、特割含)
2.「株主優待券」を使用した特別運賃
3.パック、ツアーなどの販売手数料
の3種類に分かれています。
蜜月(旅行代理店に航空会社が集客を頼っていた)時代には、
これら全てが10%を越えていた時期もあると言います。
しかし、JAL/日本航空破綻後の2010年4月1日より、
1と2 4.5%→2.5%
3.10%据え置き
という措置に変更となりました。
事実上、航空券の発券が中心であったアクセスインターナショナルは、
航空券の手数料を2.5%にされる事により大幅な減益を
余儀なくされたのです。
1000万の発券をすれば、45万の利益が出ていた処を、
一気に25万まで引き下げられてしまえば、
普通の企業としてもかなり苦しい立場へ追い込まれるでしょう。
その上で2億の保証金を寝かせろというのですから。
2.5%しか手数料をよこさないものに対して2億の保証金。
これで割が合うわけではありませんから、
アクセスインターナショナルは破綻するしか手が無かったのです。
明らかに代理店潰しの罠にハメられたと言っても過言では無いでしょう。
しかし、アクセスインターナショナルの破綻は、
もっと多くの倒産、縮小を引き起こすための布石でしかなかったのです。
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