2011年1月19日水曜日

誰が彼らを殺したか

まずはこの記事をご覧ください。

10年07月02日(金)
旅行代理店「牧野航空旅行」(札幌)が破産申し立てへ
格安航空券販売業者との競争激化から債務超過に

http://www.hokkaido-365.com/news/2010/07/post-1096.html


次にこの記事をご覧ください。

10年12月01日(水)
第1種アクセスインターが営業停止-全日空代理店、
09年度負債は7.4億円

>http://www.travelvision.jp/modules/news1/article.php?storyid=47027


いずれも昨年、2010年の段階で巨額の負債を抱えて倒産した
旅行代理店です。

旅行代理店には、第1種~第3種があります。
1種>2種>3種と言った風に、種別の段階に応じて、
取り扱いの出来る旅行商品が異なります。

1種は国内外のパック、ツアー、旅行商品の企画、販売。
2種は国内のパック、ツアー、旅行商品の企画、販売。
3種は1種、2種から仕入れたパック、ツアー、旅行商品の販売。
となっています。

国内でも、1種というのは数多く存在していません。

特に、11月30日に営業を停止し破産手続きに入った、
アクセスインターナショナルは、ANA/全日空から認可を受けた
第1種の認可代理店。

いわば、ANA/全日空お墨付きの旅行代理店
と言っても過言では無いでしょう。

それなのに、アクセスインターナショナルは破綻しました。

表向きの記事にはこう記載されています。

2009年3月期は航空券販売が好調で売上高が
38億8647万円となったものの、利益率が低下して減益
22年3月期も、景気後退や新型インフルエンザによる影響を
航空券販売でカバーして41億8371万円に売上高を伸ばしたものの、
利益面では収益性が悪化
さらに、2009年11月には取引先であったトラベルメディアが
6億円の負債を抱えて倒産した際に4300万円の不良債権が発生。
今期に入って業況が厳しく推移したなかで資金繰りが逼迫し、
先行きの見通しが立たなかったことから法的手続きを決断したという。

赤字の部分にその本質が隠れています

実際には、アクセスインターナショナルはその資金フローの中核を、
航空券販売に頼っていました。
その航空券販売自体は堅調で、売上自体は伸びていたのです。

なのに何故?

「利益面では収益性が悪化」

売上に対して、利益は出ていなかったのです。
更に追い打ちをかける事態が発生し、アクセスインターナショナルは
倒産の憂き目に会ってしまったのです。

では、誰が彼らを殺したのか。
何故資金フローが立ち行かなくなってしまったのか。

誰が一体何をしたのか。

次回から順を追ってこの内容をお伝えして参ります。


 

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